PaperDesk:【 About 】 Architecture Research Office
Paperdesk04においてとりあげているArchitecture Research Officeの【about】日本語訳掲載。
AROの背景
ステファン・カッセルとアダム・ヤリンスキーは1993年にAROを設立した。以来当社は12人のスタッフで世界中でプロジェクトを実施し、有名大学、芸術施設、主要な金融機関、政府機関、そして国際的なファッションレーベルを含む多くのクライアントから仕事を請けている。現在私たちはコロンビア大学にある歴史的なアヴェリー・アーキテクチャー・ファイン・アート・ライブラリーの改修拡張計画に取り組んでいる。他にもニューヨークのユニオンスクエアパーク・ノースの再創案、国際的な金融サービス会社の新本社タワー内2フロアのデザイン、そしてニューヨーク大学のファイン・アート協会の改修や拡張、そしてSoHoにあるドナルド・ジャッドの住宅とスタジオミュージアムにも取り組んでいる。
AROは国際建築デザイン賞のファイナリストに残ってきた。インテリア建築の国民栄誉賞二つを含め、アメリカの建築協会から多くの賞を受け取っており、三つのアメリカ建築賞や、ニューヨーク財団から芸術支援のために出資されるアーティスト奨励金も受けている。当社はデトロイトのモータウンセンター、ウェストン・パフォーミングアーツ・センター、そしてヒストリーチャンネルの未来都市コンペを勝ち取っている。
AROはアトリエのように動く。献身的なスタッフはそれぞれにプロジェクトを割り当てられ、あらゆる段階において人員が配置されている。私たちはピンナップやレビューセッションを通じ、すべてのメンバーがデザインへと積極的に参与することを推奨している。それぞれのプロジェクトにはチーフ、プロジェクトアーキテクト、マネージャー、アシスタント、そしてインターンが、その複合性、規模、そしてスケジュールにより、必要に応じて存在する。私たちは概念化と建設との両者においてクラフトマンシップに価値をおいている。
公共的なものであれ、住まわれるものであれ、アカデミックなものであれ、商業的なものであれ、AROのプロジェクトは人々と場所との間に意義深いつながりをつくりだす。あるプロジェクトへ深く携わることを通して、AROは感覚的であると同時に知識的に厳格でもある現代建築をつくりだしている。私たちは世界中の時間、場所、そして目的に関与する建築をつくる。リサーチとは建築をデザイン以上のものにするものだ。
デザイン哲学
私たちは関与の建築を実践する。私たちの仕事は人々と場所とをつなげることである。それはアイデアを矛盾のない言葉によって明瞭に伝えることであり、自然の美と同じように都市生活をかたちづくる。敷地、プログラム、そして日々の活動に関するアイデアはその使用を通して伝えられる。見ることを強い、触れることを訴える。私たちの建築は知的に厳格であるのと同程度に感覚的なものなのである。
その場所から分離不可能であり、将来の使用者に適合する建築を私たちはつくりだす。手に届く可能性を拡張しながら、オープンに解法を探求することがデザインであり、プロジェクトの基本的なパラメータを理解することで、詳しい情報に基づく直感は直接的にデザインへと浮上する。その結果が、クライアントのアイデンティティや文化と、物質や空間とを結合させる、厳格でモダンな建築となる。関与とはつまりプロジェクトが予期せぬ可能性を開示することで、その静的な目標を超えるということなのだ。一度建ってしまえば、この建築はそれを日々使う人々と関わり、そして彼らを高尚にする。すべての仕事にわたって、AROは私たちの物理的社会的世界の価値を向上させようとするものである。
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