LABORATORY|Olivier Boucheron from nelobo Interview【抜粋】

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12月1日から12月7日までLABORATORYで開催している「nelobo|Heterotopias」のために行った、オリビエ・ブーシュロン(nelobo)へのインタビューの抜粋です。会場ではもっと長い版をご覧いただけます。

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—neloboの活動にコンセプトのようなものはありますか?
 
 
一定の態度のようなものはありますが、コンセプトと呼べるようなものはありません。私たちのプロジェクトでは常に新しい状況へと向き合わなければならないので、その度毎にどう動くべきかが問われます。ただそのなかでいくつか取り組んでいるトピックのようなものはあります。例えば文化と自然との関係性を問うということ。この点に対していろいろな方向から取り組んでいます。
 
 
—では具体的なプロジェクトの進め方についてお話を聞かせてもらえますか? またその際neloboの役割はどのようなものでしょう?
 
 
私たちのプロジェクトでは私たちが全てを決定します。その場所固有の建材や技術を生かすアイデアをどう組み立てるかということにまず取りかかり、その後に誰と組むかを決め、プログラムを決め、建てる場所を決め、デザインを決め、その後のプロジェクトを決めます。資金援助を提案してくれる主体にこうした決定を提示し、その上で彼らに資金援助するかどうかを決めてもらいます。私たちはアイデアを出し、プロジェクトの枠組みを考えるというわけです。

—地域へ介入する建築について語る際、例えば人道支援の一環として緊急時の仮設的建築を提案するという試みがその一例として語られます。そのようなプロジェクトには取り組まれているのでしょうか?
 
 
私たちは何度も緊急用シェルターがあまりにも長く使われ、ある種のスラムと化してしまった現場を見てきました。だから私たちは仮にこのような事態を想定せざるを得ないときにも、シェルターではなく、もっとずっと長く続くものを考えます。非常事態を過度に強調してしまうことで、たとえ状況が落ち着いた後でも住まうということが考えられなくなってしまうことが怖いのです。私たちにとって、東ティモールでのプロジェクトとフランスでのプロジェクトとは異なったものではない。もっと言えば、その二つに差をもたらすだろうと考えられている、現在使用されている「発展」という考え方を私たちはあまり信じていないのでしょう。
 
 
—では展覧会のタイトルになっている「Heterotopias」について聞かせていただけますか?
 
 
ヘテロトピアというのはフランスの思想家ミシェル・フーコーが語った概念です。ちょっと引用しますね。
 
 
おそらくすべての文化、すべての文明において、 なにか反=場のようなもの、ある種の効果的に規定されたユートピアのようなものがあり、それは現実の場所―たしかに存在する場所、まさに社会の基体のうちに形成されている場所―である。この種の場所はあらゆる場所の外側にある。たとえその位置が実際に指し示されようとも。私はそれを「ユートピア」 に対して、「ヘテロトピア」と呼ぼう。
 
 
ヘテロトピアがある種のユートピアであることは事実ですが、それは実際に存在するものです。ユートピアのように他者の想像力を喚起し、しかしユートピアとは異なり実際に存在する、そしてそれはほとんど誰にも知られていない。私たちはヘテロトピアをそのようなものとしてとらえており、自らのプロジェクトもまたそうであってほしいと願っています。もちろん全てがそうというわけではありませんから、これは希望ですね。
 
 
(2010.11.20 radlab.にて)

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