June 2011 Archives
出版の実践
マイケル・クーボ
ここには、10のケーススタディについて、1910年から2010年までそれらが与えた影響とその後の生がグラフィックタイムラインにまとめられている。それぞれの出版物に関して、このタイムラインは「ビフォーアフター」を見せてくれる。ここで言う「ビフォー」とは、書籍のコンセプトやデザインに対する影響、同じ(あるいは異なった)書き手によるそれ以前の出版物、そして以前の出版物に見る他のフォーマット、モックアップ、そして主要なイメージソースのことであり、「アフター」というのは、同じ著者によってその後に出版されたもの、(しばしば長い時間をかけて書籍の役割が変化していく結果として)異なった目的のために書籍内容を再検討したり再出版したりすること、そして/あるいは同じ素材を後の仕事に使い回すことを指す。それぞれの出版物は、書籍の問題を通して、特定の影響を生み出すために、これら主要な資源や影響を凝縮し加工する仲介手段としてふるまうのである。
前世紀を通じてなされてきた建築の実践を考えたとき、建築家による出版は外せない。建築がそれのみにおいて自身の言説を生み出すように、書籍の言説もしばしば建築家によって、(自らの)プロジェクトが成立し、受容され、そして理解される関係空間を枠づけるために使用されてきた。先の世紀に最も目立った建築家は多産の出版者でもあったわけだ。著者、雑誌やジャーナルの編集者、はたまた出版プロデューサーのような人やその他流通チャンネルにいる人いろいろといるが、その出版形式としてはモノグラフ、マニフェスト、歴史、パンフレット、台本、そしてカタログなどがある。こうした建築家の中にはデザインプロセスそれ自体を、編集やキュレーションのひとつとしてとらえる人もいる。いくつかの事例は、建築的領域の枠内で行われたそれ以後の実践を伝える他の編集的実践、例えば、ジャーナリズム、スクリプトライティング、そしてフィルムメイキングにおける過去の背景によって支えられている。その分野的なアジェンダは、実践に直接インパクトを与えるだろう学問形態を生み出すと目される—関係分野において歴史家として訓練されてきた—有能な批評家によっても影響を与えられてきた。
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「SPACE OURSELVES」東京展のためのリレートークを7月2日に行いました。
メインホール横のラウンジにて
13:00から18:30までの5時間半、お一方20分ずつ、5分間の休憩を挟んでお話をうかがっていきました。京都展でのトークでは複数人の方々に同時に登壇していただいたので、今回は形式を変えて、お一方ずつ。「今回の出展に際してどのようなことを考え、どう応答しようと思われたか」という共通の質問からはじまり、その延長上に、今回の出展作について説明していただいたり、あるいは想定された状況についてお話いただいたりという内容となりました。あるテーマに沿って議論する、という前回に比べ、今回はそれぞれの方がどのようなことを考えておられるのかを聞いていくトークとなりました。
限られた20分という時間ゆえにコンパクトにお話ができたかと思います。が、20分は短い、もう少し話をしたかった、聞きたかった、と思っていただけたらまた幸いです。ご参加いただいたみなさま、そして聞きにきてくださったみなさま、本当にありがとうございました。そして会場を提供してくださった「3331 Arts Chiyoda」さんありがとうございました。
以下タイムテーブルと写真をあわせてどうぞ。
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